連装砲架 |
型番 | 重量 | 備考・搭載艦 |
A型 | 約24.5t | 最初に製作され、特Ⅰ型駆逐艦に搭載された。弾片防御の機能はなかったが、波浪に影響されず操作できる点で画期的であった。 |
B型 | 約32t | 特Ⅱ型、特Ⅲ型と初春型4番艦までの駆逐艦、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された。特徴は、左右の砲が独立に可動するよう改良され、仰角を40度から75度に引き上げたことである。ただし、仰角を引き上げても専用の高射管制装置は搭載されず、更には弾頭部と装薬が別のままであり装填時は水平に戻す必要があった。そのため毎分4発と高射時の発射速度が遅く、米英の同世代の駆逐艦が搭載する両用砲のような対空戦闘は事実上不可能といえた。また重量増大のためトップヘビー(重心が高い状態)が起きやすくなり、とくに千鳥型水雷艇「友鶴」の重量オーバーによる沈没は海軍に衝撃を与えた(通称「友鶴事件」) |
B型改1 | 不明 | 仰角を55度にしたもの。初春型駆逐艦の有明、夕暮に搭載。 |
B型改2 | 不明 | 白露型駆逐艦「夕立」に搭載された。重量が改善されたようだが数値は不明で、外見はB型改1と変わらない |
C型 | 不明 | B型砲をの仰角を75度から55度に戻した平射専用の砲。白露型駆逐艦、朝潮型、陽炎型に搭載された(夕立以降とする説もある)。砲室重量は明らかでないがA型とB型の中間程度と思われる |
D型 | 約26.2t | 夕雲型、島風に採用された砲で、再度仰角を75度まで引き上げた対空戦が可能になったが、手間がかかる装填機構の改善は見られなかった |
単装砲架 |
A型 | 約17t | B型連装砲の単装砲バージョン。仰角75度で、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された |
A型改1 | 約20.1t | 仰角75度。初春型駆逐艦に搭載。白露型1番艦「白露」にも仰角を55度にしたマイナーチェンジ版が搭載された。いっちばーん! |
B型 | 約20.1t | 仰角55度。A型改1の設計を修正したもので、2番艦「時雨」以降の白露型駆逐艦に搭載された |