雑学(艦名)

Last-modified: Sun, 23 Mar 2014 12:55:41 JST (1337d)

大日本帝国海軍艦艇の命名基準 Edit

軍艦区分内容
戦艦旧国名(令制国)。または日本の異称。長門長門国)・山城(山城国)・信濃(信濃国)など。扶桑(日本の異称)・敷島(日本の異称)も
巡洋戦艦山の名前金剛金剛山)・榛名(榛名山)など
航空母艦神話などに登場する空を飛ぶ瑞祥動物(鳳、龍、鶴、鷹)を用いた名。後には山岳名が追加。鳳翔・翔鶴・伊吹(伊吹山)など
水上機母艦過去の戦役における武勲艦名、抽象(縁起)名詞千歳・千代田・日進など
一等巡洋艦(重巡)山の名前妙高(妙高山)・那智(那智山)・古鷹(古鷹山)など
二等巡洋艦(軽巡)河川の名前球磨(球磨川)・川内(川内川)・阿賀野(阿賀野川)など
潜水母艦鯨がつく名迅鯨、長鯨、大鯨など
敷設艦機雷敷設艦は古戦場名、または武勲艦。設網敷設艦は鳥の名前津軽、八重山、箕面、白鷹など
砲艦名所旧跡の名前嵯峨(嵯峨野)・橋立(天橋立)・勢多(勢多夕照)など
訓練巡洋艦神宮・神社名香取(香取神宮)・鹿島(鹿島神宮)など
艦艇区分内容
一等駆逐艦初期は番号。後に天象・地象・季節に関する名前。末期には植物の名が追加。吹雪、雷、漣、睦月、陽炎、初桜など
二等駆逐艦植物の名前樺、檜、若竹など
一等潜水艦伊+番号。海大型と機雷潜型に属する艦は、巡潜型との番号被りを避けるため、のちに100番を加算(例:伊68→伊168)した番号へ。伊号第〇潜水艦
二等潜水艦呂+番号。三等潜水艦廃止に伴い、波+番号も後に追加。呂号第〇潜水艦・波号第〇潜水艦
三等潜水艦波+番号。草創期はただの番号だったが、制度制定によって排水量500トン未満の艦が三等潜水艦に分類された第〇号潜水艦→波号第〇潜水艦
特務艦海峡、水道、瀬戸、港湾、岬、半島の名前間宮(間宮海峡)・知床(知床岬)・速吸(速吸瀬戸)など
海防艦島、島嶼、列島の名。末期は番号。鵜来(鵜来島)・対馬(対馬列島)・久賀(久賀島)など
水雷艇鳥の名前千鳥、友鶴、雉など
敷設艇・敷設特務艇島、島嶼、岬の名前葦埼(芦埼)・江乃島(江ノ島)・怒和島(怒和島)など
掃海艇・駆潜艇・哨戒艇番号「第○号駆潜艇」「第○号駆潜艇」「第○号哨戒艇」
雑役船番号名「公称第〇号」

※:この規定が定められる以前の草創期や黎明期の艦艇には、和歌や詩から取られた物(八雲など)があります。

例外的要素 Edit

  • 軍艦から艦種変更を伴う改装の場合、改装前の艦名をそのまま使用する場合があります。
    例:赤城(巡洋戦艦→航空母艦)・加賀(戦艦→航空母艦)・信濃(戦艦→航空母艦)・千歳(水上機母艦→航空母艦)
  • 海軍「艦艇」から海軍「軍艦」へ改装される場合、艦名が変更する場合があります。
    例:潜水母艦(建造計画時は特務給油艦)剣埼→航空母艦:祥鳳。
  • 商船から軍艦として改装運用される場合、船名が変更される場合があります。
    例:橿原丸→隼鷹。出雲丸→飛鷹。春日丸→大鷹。
  • 軍縮条約や建造計画により初期計画書類上二等巡洋艦とし、後に一等巡洋艦に改装または計画変更で流用等で命名が計画時のままの場合があります。
    例:最上型、利根型、加古。

大日本帝国陸軍艦艇 Edit

規定は特にない為、基本的に「船舶法取扱手続」(実際は「そういう物」程度)に沿った形が多い。
以下に具体的な内容を挙げておく

  • 商船からの借用船などの場合は、そのまま船名を使用。
  • 陸軍で建造された艦艇も商船などと同じ様な「~丸」になる。
  • ただし、一部の秘匿艦艇や一部の艦船には専用の呼称が宛がわれる場合がある。

艦名由来元(地名) Edit

艦名称由来リストその1。1941年から就役および着工していた艦船のみ。
【水母】水上機母艦、【敷設】敷設艦、【潜母】潜水艦母艦、【練巡】練習巡洋艦、

日本 :大和?(倭(やまと)国とした場合日本の別称)・扶桑?(日本の別称)
樺太 :鈴谷?(鈴谷川)
北海道:夕張?(夕張川)・能登呂(【水母】能登呂埼:旧給油艦)・神威(【水母】神威岬:旧給油艦)・津軽(【敷設】津軽海峡)
青森 :陸奥陸奥国)・津軽(【敷設】津軽海峡)
岩手 :陸奥陸奥国)・北上?(北上川)
宮城 :陸奥陸奥国)・北上?(北上川)・名取?(名取川)・阿武隈?(阿武隈川)
秋田 :鳥海?(鳥海山)・能代?(米代川)
山形 :羽黒?(羽黒山)・鳥海?(鳥海山)・最上?(最上川)
福島 :陸奥陸奥国)・阿武隈?(阿武隈川)・那珂?(那珂川)・阿賀野?(阿賀野川)
茨城 :利根?(利根川)・鬼怒鬼怒川)・那珂?(那珂川)・鹿島(【練巡】鹿島神宮)
栃木 :利根?(利根川)・鬼怒鬼怒川)・那珂?(那珂川)
群馬 :榛名?(榛名山)・赤城赤城山)・利根?(利根川)・阿賀野?(阿賀野川)
埼玉 :武蔵?(武蔵国)・利根?(利根川)
千葉 :利根?(利根川)・香取(【練巡】香取神宮)
東京 :武蔵?(武蔵国)・利根?(利根川)・多摩?(多摩川)
神奈川:武蔵?(武蔵国)・衣笠衣笠山)・足柄?(足柄山)・多摩?(多摩川)・酒匂(酒匂川)・剣埼(【潜母】剣埼鼻(後の祥鳳?))
新潟 :妙高?(妙高山)・阿賀野?(阿賀野川)
富山 :神通?(神通川)
石川 :加賀(加賀国)
福井 :青葉?(青葉山)
山梨 :多摩?(多摩川)・駒橋(【潜母】駒橋)
長野 :信濃(信濃国)・利根?(利根川)・筑摩?(千曲川)・天龍?(天竜川)・木曾?(木曽川)・矢矧?(矢作川)
岐阜 :信濃(信濃国)・木曾?(木曽川)・長良?(長良川)・神通?(神通川)・矢矧?(矢作川)
静岡 :天城(天城山)・足柄?(足柄山)・天龍?(天竜川)・大井?(大井川)・酒匂(酒匂川)
愛知 :天龍?(天竜川)・木曾?(木曽川)・長良?(長良川)・矢矧?(矢作川)
三重 :伊勢伊勢国)・熊野?(熊野川)・木曾?(木曽川)・長良?(長良川)・五十鈴?(五十鈴川)
滋賀 :比叡?(比叡山)・伊吹(伊吹山)
京都 :比叡?(比叡山)・山城?(山城国)・笠置(笠置山)・青葉?](青葉山)・高雄?(高雄山)・愛宕?(愛宕山)・由良?(由良川)
大阪 :金剛金剛山)・加古?(加古川)・箕面(【敷設】箕面山:旧戦時標準船)
兵庫 :加古?(加古川)・麻耶?(麻耶山)・由良?(由良川)
奈良 :大和?(大和国)・金剛金剛山)・葛城(葛城山)・生駒(生駒山)・熊野?(熊野川)・龍田?(竜田川)
和歌山:那智?(那智山)・熊野?(熊野川)
広島 :古鷹?(古鷹山)・厳島(【敷設】厳島)
島根 :高崎(【潜母】高崎鼻(後の瑞鳳?))
山口 :長門長門国)・常磐(【敷設】常磐湖:旧巡洋艦)
福岡 :沖島(【敷設】沖島)・香椎(【練巡】香椎宮)
長崎 :高崎(【潜母】高崎鼻(後の瑞鳳?))
熊本 :阿蘇(阿蘇山)・球磨?(球磨川)・川内?(川内川)
大分 :三隈?(三隈川)
宮崎 :霧島?(霧島山)・日向日向国)・川内?(川内川)・大淀(大淀川)
鹿児島:霧島?(霧島山)・川内?(川内川)・大淀(大淀川)
沖縄 :八重山(【敷設】八重山列島)

※艦艇となる海防艦や特務艦(一部除く)や砲艦などなどは「その2」参照。
駆逐艦は天候や自然現象から命名されているので、地名とはなんら関係ありません。
※山は「山地」、川は「流域」として少しでも所在や通過している府県で修正、海峡は挟む両方を挙げています。
※大和は二種類の見解(大和国と倭(やまと)国)があるので両方いれてあります。
※【潜母】には命名基準としての基本「鯨」をあてがうものは除外し、改装で潜水艦母艦として竣工していたのをあげています。
※祥鳳・瑞鳳は少しややこしく、元の潜水母艦である剣埼と高崎はもともと「給油艦」として計画され(この時に特務艦命名基準で岬名に)、
 それを潜水艦母艦へ艦種変更し、その後航空機母艦へ改装され改名されています。 その為、初期の給油艦計画時の名称を記載しました。
 また、瑞鳳の旧名「高崎」に由来が2箇所あるので両方記載とします。
※【水母】の艦名基準は縁起名で(改装の若宮・ 能登呂・神威を除く)
 建造計画自から水上機母艦となった他の水母は瑞穂(国の美称)・日進(日に日に進歩するさま)・秋津洲(古事記の日本古名)となっており、
 その点を踏まえたら千歳(長い長い世)・千代田(長い世の間に食うに困らぬ様に)という方の意味合いとしました。
 また、日本において改装ではなく純粋な水上機母艦として計画建造され最初に就役したのは千歳の為、あの解説文はあながち間違いでもなかったりします。
※空母は鷹、龍、鶴、凰などの空を飛ぶものが基本ですが、山岳名が後に追加されているので未成含む未着工以外は記載。
※【急設網艦】は地名からでないので除外としています。
※潜水艦母艦および水上機母艦は特務艦からの艦種改装変更があるため改装前のものを由来としています。


艦名由来シリーズその2。1941年から就役または着工していた艦船のみ。
【海防】海防艦:【砲艦】砲艦:【河砲】河川砲艦:【敷艇】敷設艇:
【特工】特務艦種工作艦:【特運】特務艦種運送艦:【特油】特務艦種給油艦:【特炭】特務艦種給炭艦:
【特兵】特務艦種給兵艦:【特糧】特務艦種給糧艦:【特砕】特務艦種砕氷艦:【特敷】特務艦種敷設艦:
【特測】特務艦種測量艦:【特標】特務艦種標的艦:【特練】特務艦種練習艦:

日本 :敷島(【特練】日本の別称:旧戦艦)
樺太 :間宮?(【特糧】間宮海峡)・大泊(【特砕】大泊)
北海道:占守(【海防】占守島)・国後(【海防】国後島)・択捉(【海防】択捉島)・松輪(【海防】松輪島)
    友知(【海防】友知島)・宗谷(【特運】宗谷海峡)・能登呂(【特油】能登呂埼→後に水母)
    知床(【特油】知床岬)・襟裳(【特油】襟裳岬)白神(【敷艇】白神岬)
青森 :尻矢(【特油】尻矢埼)・石埼(【敷艇】石埼岬)・葦埼(【敷艇】芦埼)
岩手 :磐手(【特練】岩手山:旧巡洋艦)
宮城 :早埼(【特糧】早埼岬)
山形 :吾妻(【特練】吾妻山:旧巡洋艦)
福島 :吾妻(【特練】吾妻山:旧巡洋艦)・塩屋(【特油】塩屋埼)
群馬 :浅間(【特練】浅間山:旧巡洋艦)
千葉 :波太(【海防】波太島)・洲崎(【特油】洲崎岬)・野島(【特炭】野路崎)
東京 :八丈(【海防】八丈島)・御蔵(【海防】御蔵島)・三宅(【海防】三宅島)・奄美(【海防】奄美大島)
    神津(【海防】神津島)風早(【特油】風早埼)・隅田(【河砲】隅田川)
神奈川:勝力(【特測】勝力崎:旧敷設艦)・夏島(【敷艇】夏島)・猿島(【敷艇】猿島)
    網代(【敷艇】網代埼)・江乃島(【敷艇】江ノ島)
新潟 :佐渡(【海防】佐渡島)
石川 :安宅(【砲艦】安宅関)
山梨 :富士(【特練】富士山:旧戦艦)
長野 :浅間(【特練】浅間山:旧巡洋艦)
静岡 :石廊(【特油】石廊埼)・波勝(【特標】波勝岬)・富士(【特練】富士山:旧戦艦)・熱海(【河砲】熱海)
愛知 :伊良湖(【特糧】伊良湖岬)
三重 :二見(【河砲】二見ヶ浦)・浮島(【敷艇】浮島)・神島(【敷艇】神島)
滋賀 :竹生(【海防】竹生島)・勢多(【河砲】勢多夕照)・比良(【河砲】比良暮雪)・堅田(【河砲】堅田落雁)
京都 :嵯峨(【砲艦】嵯峨野)・橋立(【砲艦】天橋立)・宇治(【砲艦】宇治)・鳥羽(【河砲】鳥羽)・保津(【河砲】保津峡)
    伏見(【河砲】伏見)・成生(【敷艇】成生崎)・新井埼(【敷艇】新井埼)・戸島(【敷艇】戸島)・黒崎(【敷艇】黒崎)
    鷲崎(【敷艇】鷲崎)
大阪 :摂津(【特標】摂津国:旧戦艦)
兵庫 :淡路(【海防】淡路島)・明石(【特工】明石浦)・鳴門(【特油】鳴門海峡)
奈良 :春日(【特練】春日山:旧巡洋艦)
和歌山:樫野(【特兵】樫野埼)
島根 :隠岐(【海防】隠岐島)・高崎(【特油】高崎鼻)・出雲(【特練】出雲国:旧巡洋艦)
広島 :能美(【海防】能美島)・倉橋(【海防】倉橋島)・生野(【海防】生野島)・金輪(【海防】金輪島)・高根(【海防】高根島)
    隠戸(【特油】音戸瀬戸)・大浜(【特標】大浜埼)・似島(【敷艇】似島)・那沙美(【敷艇】奈佐美島)
山口 :六連(【海防】六連島)・満珠(【海防】満珠島)・干珠(【海防】干珠島)・笠戸(【海防】笠戸島)・大津(【海防】大津島)
    保高(【海防】保高島)・早鞆(【特油】早鞆瀬戸)・杵埼(【特糧】杵埼岬)
徳島 :鳴門(【特油】鳴門海峡)
香川 :千振(【海防】千振島)・稲木(【海防】稲毛島)・羽節(【海防】羽節岩)・粟島(【敷艇】粟島)
愛媛 :日振(【海防】日振島)・生名(【海防】生名島)・四阪(【海防】四阪島)・速吸(【特油】速吸瀬戸)・由利島(【敷艇】由利島)
    怒和島(【敷艇】怒和島)
高知 :鵜来(【海防】鵜来島)・足摺(【特油】足摺岬)・室戸(【特炭】室戸岬)
九州 :筑紫(【特測】筑紫国)
福岡 :志賀(【海防】志賀島)・早鞆(【特油】早鞆瀬戸)・沖島(【特敷】沖島)
長崎 :壱岐(【海防】壱岐島)・対馬(【海防】対馬)・若宮(【海防】若宮島)・平戸(【海防】平戸島)・福江(【海防】福江島)
    屋代(【海防】屋代島)・崎戸(【海防】崎戸島)・男鹿(【海防】男鹿島)・宇久(【海防】宇久島)・久賀(【海防】久賀島)
    伊王(【海防】伊王島)・高崎(【特油】高崎鼻)・針尾(【特油】針尾瀬戸)・大瀬(【特油】大瀬埼)・平島(【敷艇】平島)
    鷹島(【敷艇】鷹島)・黒島(【敷艇】黒島)・片島(【敷艇】片島)
熊本 :天草(【海防】天草諸島)
大分 :速吸(【特油】速吸瀬戸)・鶴見(【特油】鶴見岬)・野埼(【特糧】野埼鼻)
宮崎 :鞍埼(【特糧】鞍埼鼻)
鹿児島:草垣(【海防】草垣島)・屋久(【海防】屋久島)・伊唐(【海防】伊唐島)・佐多(【特油】佐多岬)
沖縄 :石垣(【海防】石垣島)・大東(【海防】大東諸島)・久米(【海防】久米島)・沖縄(【海防】沖縄本島)・粟国(【海防】粟国島)

中国 :円島(【敷艇】円島)
台湾 :目斗(【海防】目斗島)・測天(【敷艇】測天島)・澎湖(【敷艇】澎湖諸島)
韓国 :巨済(【敷艇】巨済島)・済洲(【敷艇】済洲島)・加徳(【敷艇】加徳島)
シンガポール:昭南(【海防】昭南島)
ベトナム:新南(【海防】新南諸島)
不明 :白埼(【特糧】)・荒崎(【特糧】)・前島(【敷艇】)・黒神(【敷艇】)

※:海防艦の丙型と丁型は番号の為省略。
※:高崎の由来は二か所あるため、二か所記載しています。
  この艦名は剣埼型潜水艦母艦(剣埼(後の祥鳳)・高崎(後の瑞鳳))にも使われています。
※:不明の部分があるのは別枠においておきます。
※:特務艦などは、旧軍艦が艦種変更をうけて種別が変わってる物も多々あります。そういう物は旧種別も併記しています。
※:朝日(【特工】(和歌)詩)・八雲(【特練】(詩)旧巡洋艦)は詩からのため除外としています。